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痕 Short Story #4
予告

 この町に、また夏が来た……。

 Starring..

「もう、千鶴姉もいつまでものたのた飯食ってんじゃないよ。後かたづけだってあるんだからさっ」

 Azusa Kashiwagi

「でもでも、お風呂場のドア開けたら、いきなりあんなの見せられて……やだ、私ったら……」

 Chizuru Kashiwagi

「私は、最後まで一緒にいられなかったから……」

 Kaede Kashiwagi

「ううっ、男にさわってしまった……。後で消毒しなくっちゃ……」

 Kaori Hiyoshi

「あいつらがここに来るってことは、要するに“鬼”が大量に地球にやって来る、ってことなんだろ?」

 Kohichi Kashiwagi

「私、もう好きな人がいますから……」

「……大好き、だよ」

 Also Starring Hatsune Kashiwagi
as Heroine




「わわっ! お、お兄ちゃん行って来ますっ!」
 慌てて外に飛び出すと、眩しい日射しが辺りを明るく照らしていた。
「あっ、初音ちゃんっ!」
 後ろからお兄ちゃんの声が聞こえたけど、私は全力疾走で……あやや、食べてないからちょっとくらくらするかも……。



「……間違いない」
 おじさんは呟くと、慌てて逃げようとした私にがばっと頭を下げた。
「お捜しいたしましたぞ、リネット様」
「え? ええっ!?」



「そう……。でも、もし耕一さんにもしものことがあったら……」
 千鶴お姉ちゃんは静かに、あくまでも静かに言った。
「……あなたを殺します」



「ううん、そんなこと全然ないよ」
「なら、いいんだけど……」
 と、とっくに食べ終わって麦茶を飲んでいた楓お姉ちゃんが、ぼそっと呟く。
「耕一さん、ね」
 ぼっ、と真っ赤になる私。
「か、楓お姉ちゃんっ!」



Written by 晴海姉ぇ
Aug. 13 2000
at Comic Market 58 in Tokyo BIGSIGHT

「優しいな、初音ちゃんは。俺の味方は初音ちゃんだけだよ」

Coming Soon!!

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あとがき

 というわけで、夏コミ用のSSが出来ましたので、ついでに予告編など作ってみました。
 いつもどこの本に書いたかを明記しないので、今回はちゃんと書いておきます。
 8/13(3日目) ネ−16b JO−HTB
 痕本の新刊 sunshine. にこのSSの全文が載ってるはずです。
 なお、当日は私も売り子でお手伝いしてます。最初はいないかもしれませんが。
 というわけで、8/13は有明でぼくと握手!(爆笑)

 なお、同人誌についての質問関係は、JO−HTBさんの方にお願いします。私が出すわけではありませんので(笑)

 以上、宣伝でした(笑)

PS
 誤解されるとまずいので最初に明言しときますけど、私は男です(爆)


 上記のあとがきは、夏コミ前のものです。念のため。
  00/7/5 Up