新世紀桜に浪漫の嵐!?
第二話 「新しい過去、新しい出会い!?」
written by tatsu2号機
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・・・・・過去には戻ることができたみたいだ・・・・・・・けどね。
はっきり言って戻りすぎだよ!!
なんで・・・・・過去に帰ることは綾波達にとって簡単なんじゃないかったの?
それに、いきなりスカイダイブさせるし・・・・・・・もうなんだか、お先真っ暗って感じだよ。
「シンジく〜ん、寂しいのならいつでも僕が側にいくよ〜」
「・・・・其れはさせないわ・・・・・・・碇君は私が守るもの、だから私が行くの・・・」
「ふっ・・・・・・そうか、それならどちらが側に行くか決めようじゃないか!!」
「・・・・・・望むところだわ・・・・・・」
まったく、別のところでも一悶着ありそうです・・・・・・・
さて、一体、シンジ君はどうなってしまうんでしょうか?
シンジの落下現場・・・・・・
「うっ・・・・・・いたたたた・・・・・全く、酷い目にあったよ・・・・・・」
どうやらシンジは無事な様で、自分に大した怪我がないところを確認した。
(やっぱり、使徒になっちゃったんだな、僕・・・・・・・・・ありゃ?!体が動かない?)
ちょっと寂しくなってしまったが、体が思うように動かないことにちょっと焦ってしまう。
かなりの高さから落下した衝撃を受けたのだ・・・・・幾らなんでも神経くらいは麻痺するだろう。
(ん?、人が近づいてくるってことは人間が存在している・・・・戻ってこられたみたいだ・・・・・よかったぁ〜)
それにシンジは安心してしまい緊張の糸が切れ意識を手放してしまった。
到着した一人、金髪の少女はシンジを見つけるとすぐに駆け寄って来た。
しかし、すでにシンジはすでに気を失っていた。
ふう、やっと着いたぁ〜・・・・・
いったい何がここで起こったかは知らないけど、すっごく大きい霊気が近くにある・・・・
きっとそれがあのおっきな音の原因だよね!!
そうそう思って、その発生源っぽい、おっきな穴に近づいてみたの。
「待ってアイリス!!迂闊に近づくのは危険よ!」
後ろでさくらが言ってるけど・・・・・待っていられないしぃ・・・・・あっ、霊気が消えちゃった。
その穴を覗き込んでみたら、とっても綺麗な女の人がぐったりしていた・・・・
真っ白・・・・ううん、蒼っぽい銀色の髪の毛がとっても長くて、なんだか女神様みたい。
・・・・・あんまり見たことがない服も所々破けてるし、けがもしてるみたい。
もしかして、さっきの爆発はこの人のせいなのかなぁ
でもさっきの霊気はこの人からは感じられないし・・・・・きっと、この事故に巻き込まれちゃったんだ!!
軽そうだけどたくさんけがしてるし。
「さくらぁ〜〜〜〜、こっちにケガしてる人がいるよ〜〜〜〜!!」
アイリス、大声でそう言うとさくらに知らせに行ったの。
アイリスの急な知らせに私はその場所に走っていった。
「アイリス、その人は大丈夫なの??」
「うん、息してたから大丈夫だよ・・・・けど、意識がないの。」
私はアイリスのその言葉を聞いてすぐにその穴を覗き込んだ。
そこには、まさに絶世と呼んでも可笑しくないような女の子が横たわっていた。
同姓の私から見てもとっても綺麗な娘だった。
流れるようで腰まではありそうな蒼銀の髪・・・・・肌は真っ白という単語がぴったりだった。
アイリスのような欧米の人の白さではなくて、透けるような真っ白だった。
容姿は、細い線で書いたような整った顔立ちをしていて白い肌と蒼銀の髪と相まって神秘的なものを感じずにはいられなかった。
服は・・・・所々破けてはいるけれど何処かの制服の様ね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しばらく私はその人物に見とれていたみたい・・・・だって本当に綺麗なんですもの。
「さくらぁ!!どうしたの!?その人を手当てしなきゃぁいけないよ〜」
「はっ!・・・・そうね、とりあえず帝劇の医務室に運びましょう・・・・病院は無理そうだし・・・」
私は、そういってこの人を観察してみた・・・この様子ではまず無理だろう、入院はまず病院側が拒否すと思う。
身元がまったく分らないし、なによりこの人間離れした容姿じゃね・・・・・
「・・・・・・で、どうやってこの人を運ぶの?」
「・・・・・・どうしましょう・・・・・(汗)」
・・・・・アイリスの素朴な疑問に私は軽く頭を抱えてしまった・・・・・
よし、この辺だよな・・・・音のした方向からすると・・・・
だけど一体何が起こったんだ・・・・まさか、黒之巣会の残党か!?
俺は不安なことが頭によぎったがそれもすぐに無くなった。
「あ〜〜〜〜〜!!お兄ちゃんに、おじちゃんだ〜〜〜〜〜」
「えっ、大神さん!!」
懐かしい声が向こうの方から聞こえてきた・・・・・
「!!さくらくんにアイリスじゃないか!」
俺は、ここに花組の誰かがいるような気がしてはいたが、まさか本当に彼女たちがいるとは思ってなかった。
「久しぶり・・・・っと言いたいところだけど、今はそれどころじゃないみたいだね」
俺がそういうと、さくらくんは不安そうに俺に尋ねてきた。
「大神さん・・・・いったい帝都に何が起こってるんでしょうか?」
「それは俺にもわからない・・・・・でも、邪悪な感じはないから大丈夫だと思う。」
俺は素直な感想をいった。下手な嘘をついたら彼女たちも不安がるからな。
「あと、この事故で怪我人が一人だけですが出たんです。」
「なんだって!、その人は無事なのか?」
「うん・・・・だけど意識がないんだよぉ〜」
アイリスが泣きそうな顔でいった・・・・ジャンポールをきつく抱きしめている。
「そうか、その人は今どこに?」
その人の容態が気になる・・・・重体なのか・・・・・?
「うん・・・・とりあえず、あそこの木の陰で休んでもらってるよ。」
俺は、その人を見て・・・・・・少し安心した、そして、あまりの美しさに驚いた。
「・・・・・・・特別大きなケガもないみたいだ・・・・よかった・・・・。」
「ひゃ〜〜〜〜〜、こりゃ凄い別嬪さんじゃねぇか!!」
俺の少し後ろで米田ちょうか・・・いや、米田支配人が正直な感想を述べていた。
「で、支配人・・・この人をどうしますか?」
「ああ、まず病院じゃあ相手にしてくれねぇだろうからな・・・・とりあえず帝劇に運ぶぞ。大神、お前が運んでくれ。」
「はい!!わかりました。」
そう返事をして、俺はこの人を背負って帝劇に向かうことにした。
俺はこの少女に自分の制服の上着をかけてあげてあまり目立たないようにしてから背負った。
予想より少し重かったが俺にはとても軽かった。
何故かさくらくんとアイリスの視線が痛い・・・・・俺はなにか悪いことをしているのか(泣)
ん?・・・背負ったとき俺は何か違和感を覚えた・・・・・一体なんだ、この何かが足りない感じは?
そう思いながらも、余り変わっていない銀座の風景とさくらくん達との会話を楽しみながら俺達は帝劇に帰っていった。
第三話に続く
あとがき ‘新世紀桜・・・’第二話を何とか書き上げることができました。 今回も、なんだかめちゃくちゃな文章になってしまいましたが・・・・努力と根性(笑)で乗り切ろうと思います♪ では、次回も頑張りますのでよろしくお願いします! |