衝動・・・
心の奥底から湧き堕して来る衝動・・・
何者よりも黒く・・・
何者よりも深く・・・
何者よりも悲しい・・・
其れは相反するモノ・・・
コワシタイ・・・
コワサレタイ・・・
ワライタイ・・・
ナキタイ・・・
シニタイ・・・
シナセタイ・・・
アア・・・
ダレカ・・・
ボクニカマッテヨ・・・
新世紀EVANGELION
〜紅き運命〜
二つ目の血玉「狂乱」
〜初号機ケージ〜
「あ、あんた何勝手な事言ってるのよ!!!!あんた達は此れから私の配下に配属され、チルドレンとしてエヴァンゲリオンに搭乗!!使徒を殲滅するの!!分かった!!??」
シンジの一言によってもたらされた痛いほどの沈黙を破ったのは場違いなほど、そして愉快なほど何も分かっていない戯言だった
見やるとケージの入り口には、息を切らせ、赤いジャケットを羽織った黒髪の女が此方に向って刺す様な視線を向けている
「・・・貴様は誰だ?名も名乗らずにやれチルドレンだのとやれ私の配下に配属されるだの・・・せめて名前を名乗ってから口を開いたら如何だ?女・・・」
「お、女って何よ!!」
「?女じゃないのか?男だったか?・・・まあ貴様のような薄汚れた人間等どちらでも変わりはしないがな・・・」
「い、言わせておけばアンタねえ・・・生意気なのよ!!!」
シンジは意に介さず先程の乱射で弾切れを起こしている2丁の銃にマガジンを再装填する、其の態度を侮辱と取ったか、其の女は腰の後ろに装着しているであろうホルスターへと手を伸ばした
「ち、一寸ミサト!!其れは拙いわ!!・・・シンジ君、彼女はNERVの作戦課の作戦部長、葛城ミサト一尉よ・・・」
ミサトの目を見て其れが本気だと見て取ったリツコは慌てて間に入るとミサトを止めつつ、シンジへ彼女の紹介をする、其れを聞いたシンジの目がスゥッと細くなった・・・
「ほう・・・葛城?・・・ああ『MARIA』か・・・こんな所で作戦部長なんぞをやっているとはな・・・驚きだよ、其の使徒への剥き出しの敵意から察するに・・・フン、記憶操作でもされたか、あの時の状況は覚えて無いらしい・・・」
其の一言にミサト自身はキョトンとし、逆にリツコは顔色をまともに変える
「な、何よそれ?マリア?」
「し、シンジ君!!!其れはNERVのトップシークレットよ!!何で貴方が!!??」
「・・・NHはNERVよりも上に存在する国連公開組織だ、全てを覆い隠し胡散臭さしかない貴様等と違って其れなりの信頼と言うものを勝ち取ってるんだよ・・・だから座っていても情報のほうから転がり込んでくる・・・、ただ其れだけの事さ」
「・・・くっ・・・」
歯噛みするリツコ、シンジの言うとおりNERVは其の特殊性より、と言うか裏でやっている補完計画のために其の情報を殆ど外部に対して秘匿扱いにしている、其のせいでもあって同じ国連組織であるNHと比べてもそれなりに情報も公開し、更にヴァンパイアと言う現実に人類を脅かす存在と戦っているという点から言っても扱いは比べるとあからさまに待遇が違っているのだ
「然しあんたも中々やるな・・・」
「な、何のことよ・・・」
シンジは睨み付けて来るリツコにも臆する事無く見返し、目を細め、さも面白そうに言葉を続ける
「ん?言ってほしいのか?貴様が自分を親友と信じている相手を騙している事、そして今でも行われる実験後の記憶操作や結果報告をまとめているこ・・・」
「止めて!!!それ以上は言わないで!!」
「ど、如何したのよリツコ・・・」
突然叫んで蹲った『親友』の変わりように驚くミサトを尻目にシンジは全てに興味を失ったという感じで無言できびすを返し、出口へと向かう、其れを見たマナとマユミは当然のように其れに付き従う、驚いたのはゲンドウだ
「ま、待てシンジ!!」
アンモニア臭い水溜りからコンソールにつかまり、やっとの事でふら付きながら立ち上がる
其の呼びかけにも全く聞こえないように進むシンジになけなしの勇気、この場合は己の欲望だろうか?其れを奮い立たせて其の背中に叫ぶ
「貴様はNHをつぶす気か?此れはNERVとNHの間で法にのっとって交わされた契約なのだぞ!!貴様はエヴァを駆って使徒を倒さねばならないのだ!!」
「・・・・・・・・・」
「それを破ると言う事が如何いう事か分かっているのか!?貴様の所属する機関の消滅を意味するのだぞ!!」
「・・・・・・・・・」
「まあそれでも私は構わないがな!!!さあ!!!其れが嫌なら今すぐ引き返してエヴァに「分かってるさ・・・」の・・・何?」
ヒステリックに普段の彼からは想像出来ないように叫ぶゲンドウにシンジは静かに口を開いた
「分かってる・・・と言っている、使徒を倒せば良いのだろう?倒してやるさ・・・」
「フン・・・エヴァを使わないと倒すことなどできん・・・」
「可能ではある、しかしかなり面倒な事になるな・・・」
「何を馬鹿な事を・・・」
「契約にはこうあったな・・・『エヴァを使用しての使徒殲滅の任に就かせる事』と、つまりはエヴァであるなら其処の初号機とやらでなくてもエヴァなら良いのだろう?」
「・・・」
突然何を言い出すのだこいつは?と言った視線を向けるゲンドウを主とした面々、やっと復帰して来たリツコとミサともそういった視線を向ける
「・・・御喋りが過ぎたな・・・契約に従い、使徒を殲滅してくる、マナ・・・」
「な〜にぃ?」
「お前はこのまま此処に残り、発令所でこいつらを監視していろ、何か小細工しないようにな・・・」
「分かった、でも・・・早く終わらせて来てね〜♪」
「当然だ、行くぞマユミ」
「はい!!」
手短に二人に命令を下すとシンジはさっさとエレベーターへと乗り込み、そのままケージから去って行った
「い、良いのですか!!司令!!此の侭行かせても!!」
あわてて問うミサトにゲンドウは冷静さを取り戻したか静かに答える
「構わん、負傷した所を初号機に搭乗させれば話が早い、其の方が却って損害が少なくて済む・・・」
「し、しかし・・・」
「葛城一尉、此れは命令だ・・・今すぐ発令所へ赤木博士と向かい、使徒をモニターせよ、シンジが敗北したら素早く回収し、初号機へ乗せるのだ・・・」
「り、了解しました!!」
軍人は命令に弱い、ミサトはふらつくリツコを抱え、ケージを後にする、ゲンドウはそのまま少し佇み、初号機を見詰めながら言った・・・
「・・・此処まで来たのだ・・・もう少し、もう少しだよ、ユイ・・・」
其の声は誰も聞いた事が無いほど優しいものだった・・・
〜地上〜
「・・・此処までは何の妨害も無し、ゲンドウも其処まで愚かではないらしい・・・」
NERVの本部内ではあれ以来一切の妨害も受けず、そのままシンジのヴァンパイアの能力を使って本部玄関から地上まで転移して来たのだ、其の彼らの目前には第三使徒になすがままに蹂躙される第三東京市が広がっていた
「でも・・・あんな人がシンジさんのお父さんだなんて・・・最悪ですね・・・」
それに答える訳ではないだろうがマユミが呟く
「フン・・・そう言うな、あいつは哀れな操り人形なんだよ・・・哀れな、な・・・」
「操り人形・・・ですか?」
訳が分からないといった風で首を傾げる
「そう、それに自身は気付いていない哀れなマリオネットだ・・・憐れみも浮かばんが怒りも沸かんさ」
「そういうものなんですか?」
「そうだ・・・お喋りは終わりだ、行くぞ・・・」
「はい!!」
そして二人はなかば駆け足でサキエルへと接近して行く、其の二人の大き過ぎる存在を感じ取ったか使徒はビル群を破壊する手を止め、シンジ達へと向き直る
「・・・気付いたか・・・マユミ、五秒間隔でサイキックウェーブ照射、相手の出足を崩せ」
「分かりました!!」
そう答えるとマユミはその場に立ち止まるや、両手を組んで目を瞑り、瞑想する、其れに伴って彼女の周りの空気が一瞬凍ったように止まり、何かの高まりを感じさせる
ぎんっ!!
そういう音を感じさせるような感じで開いた彼女の目は人の其れではなく、鳥・・・其れも猛禽類の其れを感じさせる物となっていた
ぶぉわ!!!
髪が逆立ち、淡い光が彼女を包む、其の光が一瞬、約五秒間隔で強く明滅し、其の度に使徒が何かを食らったように足を崩す、そう、此れが彼女の超能力の一端、相手の精神に直接ダメージを与えるサイキックウェーブの効果だ
其れを見たシンジは両手に銃を構え、ビルの側面を駆け上がり、使徒のコアへと肉迫する
「さて・・・使徒のATフィールドとやらはいかほどの物か・・・見せて貰おうか・・・」
がうんがうんがうんがうんがうんがうん!!!!
そう呟くや引き金を引く、しかし・・・
ぎぃん!!!
其の弾丸は全て使徒のATフィールドで弾かれる、流石と言うべきかマユミの精神攻撃を受けてもなお、その防御力は健在であったのだ
「駄目か・・・俺の能力を使えば瞬殺だがまだ此方の手の内を見せるのは得策ではない、ならば・・・マユミ・・・」
「は、はい!!??」
使徒の反撃のパイルを避けながらシンジは念波でマユミへ連絡を取る
「そのままサイキックウェーブを照射し続けろ・・・時間を稼ぐんだ」
「分かりました!!シンジさんは如何するんですか!!」
「・・・あいつを呼ぶのさ・・・」
「あいつ、ですか?」
「そう・・・今も俺に呼び掛けて来るよ・・・『我を呼べ、我を戦わせよ、我に血を見せろ』・・・とね」
「・・・良く分かりませんが・・・分かりました!!!その間の時間は稼いで見せます!!」
「期待している・・・」
そう言うとシンジは地面へとおり、倒壊寸前のビルの一階部分へと入って行った、其れを見た使徒は追撃しようとするが・・・
「させません!!!」
更に強くなった精神波を喰らい、今度は膝を突く、マユミからの攻撃が威力を増したのだ、しかし辛いのか彼女の額からは大粒の汗が垂れる
「・・・クッ・・・耐えて見せます!!!シンジさんから・・・頼まれたんだから!!!」
そう言う彼女の表情からは余裕が消えていた・・・
〜発令所〜
「流石に生身では使徒を倒せるわけ無いわね・・・」
「当たり前でしょ!!そんなんできるならこんなに苦労はしないわよ!!」
「でも・・・彼らなら或いは・・・そう考えてしまうわよ」
「あら、科学者もそう言うあやふやな期待を持つ事もあるのね」
「・・・彼らの戦闘能力を考えると当然少しは期待するわ」
「・・・そんなにNHの・・・スターチルドレンの戦闘能力は凄いの?」
「・・・取り合えず此処の装備と人員ではエヴァでも動かさない限り一時間もかからずに占拠されるわ、彼ら二人だけでもね・・・しかも此方の全滅というおまけつき、でね・・・」
「げ・・・」
「さっき貴方が攻撃しなくて助かったわ・・・NHの、しかも此方から依頼して召喚したエージェントを傷つけたらどうなるか・・・貴方にでも想像つくでしょう?」
「・・・つく・・・」
語り合う二人の前の画面には使徒とシンジ達の戦闘が映されている、其の画面からはシンジの姿は消え、マユミだけが其の異なる能力を発揮して使徒を足止めしている、しかし誰の目にも其れは長続きするものではないと見て取れた
「でも・・・あのサードチルドレン、如何したのかしら、逃げたの?」
「其れは考え辛いわね、逃げれば自分の立場が悪くなる事位は理解している筈だから」
「ふうむ・・・」
「そう、シンジは逃げる筈無いわ、何かきっと策があるのよ」
「「誰!!??」」
突然後ろからかけられた言葉に反応した二人の声は見事にはもっていた、振り返った視線の先には栗色の髪色の少女・・・マナがいた
「あ、あんた・・・何処から入って来たのよ!!」
「へ?入り口から普通に、貴方の後ろについてね〜♪」
気楽に言って来るマナとは対照に軍属であるミサトの顔色は悪くなる一方だ
「ぜ、全然気付かなかったわ・・・この私が・・・」
「あ、気に病む事無いよオバサン、私達の戦闘能力が凄まじいだけだから、気付かなかったのも仕方ないって〜♪」
「お、オバサン!!??」
「そ、私から見たらもうオバサンだよ〜」
「な、な、な・・・」
オバサン発言に固まるミサトを放って置いてマナはリツコへと向き直り、告げる
「スターチルドレン、霧島マナ、現時刻をもって発令所にて監視任務就きます、宜しく!!」
「え?・・・あ、ハイ、分かりました・・・やはり貴方もスターチルドレンなのね・・・」
「そ〜です♪、お陰でお肌もずっとぴちぴちだよ〜♪」
「そ、そう・・・良かったわね・・・」
流石のリツコもハイテンションなマナには付いて行けず、引くしかない・・・しかし、次の一言が発令所の空気を凍らせた・・・
「・・・化け物の癖に・・・」
「・・・誰かな?今『化け物』なんて言ったのは?」
そう言ってリツコから視線を離し、リツコの後ろにあるコンソール席の方へと向けられる、其処には数人の男女が熱心にキーボードを叩いていた、其の中のショートカットの女性がマナの声に反応し、ビクッと肩を竦ませる
「あ、貴方なんだ〜、ネエネエ、名前は何て言うの?」
どさ
そう聞きながら椅子に座る女性の背中に覆いかぶさる
「ヒッ!!??」
女性は身を竦ませ、キーを叩く手も止まる、しかしマナはそんな事にも意を解せず相手の頬を人差し指でなぞりながら言葉を続ける
「ん〜?聞こえなかったかな?貴方の名前を聞いたんだけどな・・・」
「は、はいっ!!い、伊吹マヤですう!!!」
「そ〜か、マヤちゃんって言うんだ・・・で?」
「え?・・・へ?・・・」
茫然自失の体のマヤに更に問いかける
「貴方が〜〜〜〜言ったんでしょ?『化け物・・・・』って・・・」
「・・・ヒ・・・ご、御免なさい!!」
「ん〜〜〜謝ったって事はあ〜、イエス?貴方が言ったの?」
「は、ハヒィ!!私が言いました!!す、すいません!!!・・・」
最早何を言ってるのか、自分でも分かっていまい
「ふ〜〜〜ん、・・・・・・ま、良いか!!!」
そう言うなりマナはマヤから離れ、彼女の肩に手を置いた
「・・・へ?」
最悪の状況を予想して銃の安全装置を外していたミサトが全員の気持ちを代弁する
「ん〜、あながち間違いでもないしね、少しは自覚してる事だし・・・まあ今回は許してあげる♪」
「あ、あの・・・す、すみませんでした・・・」
泣きながら謝るマヤにマナは顔を近づけて更に続けた
「でも・・・次はもう無いからね?」
「ひ!!??」
マナは言った・・・其の時の彼女の瞳は人の物ではなかったが・・・其れを見たのは幸か不幸かマヤだけであったが・・・
「さ、さぼっちゃダメだよ、そろそろシンジが活動起こすと思うから♪」
そう言ってマナが離れた後、緊張の糸が切れたか意識を手放し、コンソールに突っ伏してしまった事を誰が責められようか
「!!??目標の近くに高エネルギー反応感知!!どんどん上昇しています!!」
しかしそんなマヤに構う暇も無く、マナの言ったとおり、変化は突然訪れた
「如何したって言うの!!」
「分かりません!!更に時空の歪みも感知!!重力グラフも反転し始めています!!」
「な、何かが転移してくるって言うの?・・・まさか、使徒!!」
そう叫んだミサトは意識を保っているオペレーターの椅子にかじり付き、画面を食い入るように見詰める
「どうなの!!」
「わ、分かりません!!此れまで見た事の無い反応です!!」
「く〜、何だってえのよ!!」
叫ぶ彼らを余所に事態はどんどん進行していく
「!!位相が反転!!!何かが・・・何かが来ます!!!」
かっ!!!!!!!!!!!!
「うわっ!!」
「な、なに!!??」
全てのディスプレイが光に染まり、何も見えなくなる
「・・・あれは?」
そして其れが収まった後、彼らの目に映った物は・・・
「な、何あれ?」
力を使い過ぎてしまったのか、気絶しているマユミを抱えたシンジ、そして・・・
「!!あの物体からATフィールド反応!!??」
シンジの横に佇む存在・・・
「な!!??まさか使徒なの!!!??」
其の身を禍々しき黒き鎧にて包み・・・
「い、いえ此れはMAGIのデータバンクにログがあります、このパターンは・・・」
常人にも分かるほど強き瘴気を纏う者・・・
それは・・・
「このパターンは・・・!!!コード『JUSTICE(ジャスティス)』!!!??そ、そんな・・・封印されている筈の第一世代です!!!」
「な、何よ、あれは何なのよリツコ!!敵!!??味方!!??」
掴み掛かって来るミサトを冷静に受け止め、リツコは静かに語る・・・
「・・・分からないわ・・・でも・・・」
「でも?」
「サードチルドレンに隣にいる・・・味方・・・と取っても良いでしょうね・・・」
「そう・・・でも・・・どっからあんな物持って来たのよあのガキ・・・」
リツコを放し、ぶつぶつ呟きだしたミサトを余所にリツコは思う
(そうね・・・またあれにお目にかかるなんてね・・・真に最初に創られたエヴァにして、人の手によって産み出された神に最も近く、等しき存在・・・しかし其の制御不可能な力からこう呼ばれた・・・『SATAN(セイタン)』とね・・・)
うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!
そんな過去の記憶に浸るリツコを、ただただ喚き散らせば何か事態が好転するとでも勘違いしているミサトを余所に相反する呼び名を冠した黒き獣は吼える
空気を
大地を
空を
水を
そして・・・魂をも震えさせる雄叫びを・・・
・
・
・
・
・
・
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・
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血の・・・
血の宴が始まる・・・
「さあ逝くぞ『セイタン』・・・貴様の力を見せて貰おう・・・」
続く・・・
〜後書き?〜
どうも、【ラグナロック】です、久々の更新となりますが覚えて頂いているでしょうか?
今回はシンジの新たなる下僕(?)『セイタン』の登場です、リツコは此れを『最初のエヴァ』と呼んでいましたが・・・一体何なんでしょうね?謎解きは次回に持越しです、では次回予告を!!
シンジの呼び声に応えて現れた『正義』の二文字を冠する魔王、矛盾の存在・・・
『セイタン』
其のベールが解かれる時が来た
しかし其れは同時にNERVの影の部分を明かす事となる
其れは何をもたらすのか・・・
其れを理解できている者は少ない
今は、未だ・・・
次回三つ目の血玉「狂気」
其れではまた・・・何処かの後書きで・・・