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しすたぁぷりんせす〜12人の姫君達〜
 第1部 アンケート結果発表(2002年1月3日版)

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可憐「ええっと、こ、こんにちわ」
咲耶「可憐ちゃん、何緊張してるのよ?」
可憐「うう……。だって、可憐、こういうの初めてだから……」
咲耶「それなら、可憐ちゃんの代わりに私がやってもいいけど……」
可憐「あ、ホント? 良かった。それじゃ咲耶ちゃんが……」
咲耶「そしてお兄様はそんな健気な私を誉めてくださるの。咲耶、よくがんばったね。そしてその暖かな優しい手で私の事を……。いやぁん、そんなぁ〜
可憐「ええっ? あ、や、やっぱり可憐がやります!」
咲耶「可憐ちゃん、無理しなくても」
可憐「可憐がやるのっ!」
咲耶「そ、そう? それならそれでいいんだけど……」
可憐「えーっと、今回は、第1部終了のときのアンケートの集計結果の発表です。お兄ちゃん、ちゃんと見ててね
春歌「有効投票総数は149票です。投票してくださった兄君さま、ありがとうございました(ふかぶか)」
鈴凛「今回は、アタシの発明したこの『集計くんマーク2改』を使って集計したのよ。だから結果には間違いなし! あ、もちろん不正票はちゃんと弾かせてもらったかんね〜」
四葉「それでは、まずはこれからチェキ!!」



最優秀助演女優賞


白雪「助演ということは、主役では、ないんですのね」
千影「ふっ。……影になって、物語を支えた……人に贈られる、ものだね」
衛「へ? 影が薄い人に贈られる賞じゃないの?」
可憐「……可憐、影が薄いわけじゃないもん」
春歌「別に誰も可憐さんのこととは……」
可憐「あう……」
四葉「それでは、チェキっと発表するデス!! ちなみに、該当なしは15票デス!」

11位 鞠絵、亞里亞 1票
10位 衛 2票
9位 雛子 3票
8位 白雪 4票
6位 花穂、春歌 5票
5位 鈴凛 8票
4位 四葉 9票
3位 可憐 26票
2位 千影 34票
1位 咲耶 36票

四葉「あ〜、四葉は4位でメダルもらえなかったデス〜。惜しかったデス!」
鈴凛「ま、アタシはこんなところかな。あははっ」
白雪「姫はなんだか納得いかないですの!」
花穂「やっぱり花穂、ドジっ子だから……。くすん」
衛「えっと、ボクはべつにどうでもいいんだけど……。……はぁぁ」
可憐「み、みんな、まだ助演女優賞だし。……でも、可憐は3位なのかぁ。なんだかちょっと複雑です」
咲耶「ま、当然よね。このお話を影から支えているのが私だって、お兄様はちゃんと判ってるのよ。うふふっ」
千影「……ふふっ」
春歌「ううっ、なんだか余裕の笑みみたいですね、お二人とも……」
四葉「それじゃチェキチェキっと次デス!」



一番割を食ってしまったヒロイン賞


四葉「これは、文字通り一番チェキだったヒロインデス!」
亞里亞「……亞里亞、よくわかりません……」
四葉「チェキ!? えーっと、それはそのデスね……」
可憐「つまり、一番可哀想だったヒロインっていうことなのよね?」
四葉「イエス! さすが可憐チャマ!」
可憐「えっへん」
鈴凛「あ、ちなみに該当なし、つまり可哀想な娘なんていないっていうアニキは10人だったよ。んじゃ、いってみよっか?」

12位 白雪 1票
11位 雛子 2票
9位 春歌、四葉 3票
8位 鈴凛 4票
7位 千影 6票
6位 衛 8票
5位 咲耶 12票
4位 花穂 23票
2位 鞠絵、亞里亞 25票
1位 可憐 27票

四葉「さすが可憐チャマ!」
可憐「えっへん。……って、ちょっと待って! これって、どういうこと?」
四葉「どういうもこういうも、この通りデス!」
可憐「病気がちな鞠絵ちゃんは判るわ。それに、出番がほとんどなかった亞里亞ちゃんや、お兄ちゃんになかなか気付いてもらえなかった花穂ちゃんも、まぁ判るの。でも、可憐がどうしてっ!?」
千影「……可憐くん、真実は……ひとつだよ」
可憐「ふ、ふぇぇぇん。お兄ちゃ〜ん」
咲耶「あらら、泣きながら走って行っちゃった」
四葉「そういう咲耶チャマも12票入ってるデス!」
咲耶「……まぁ、いつの世も、ヒロインはねたまれてしまうものなのよ。そう、椅子に画鋲を仕掛けられたり、靴を隠されたりなんていじめにあってしまうの。でも、それに耐えてこそ、お兄様と幸せを掴めるのよっ! うふふふっ
鈴凛「えーっと。この中じゃ一番可哀想じゃないっていうことになってるのは、白雪ちゃんってことになるんだけど、そこのあたりはどう?」
白雪「姫は、にいさまに美味しいお料理を食べてもらえれば幸せですの
衛「そっかぁ。白雪ちゃん、いつもあにぃのところにお弁当持って行ってたもんね」
白雪「はいですの。そして、にいさまはいつも、そんな姫のお料理を美味しいって食べてくれますの。……むふん
咲耶「きゃぁ、やだ。お兄様ったら、そんなぁ
春歌「四葉さん、長くなりそうだから次に参りましょう」
四葉「四葉もそう思ったデス! それではネクスト!」



ここのSSを読む前に、既にシスプリを知ってましたか?


鈴凛「まぁ、説明するまでもない質問だけど」
白雪「え? でも、にいさま、姫たちのことを知らないで、こんなお話しを読んだりするんですの?」
咲耶「ふっ、甘いわよ白雪ちゃん。ここで初めて私達の魅力を知って、そのままキャラコレやゲームを買ったりアニメを見てしまった、なんてお兄様もいるの
千影「……ふふっ」
衛「千影ちゃん、なぜそこで笑うの?」
千影「……なんでも、ないよ……」
咲耶「あ〜っと、それじゃ春歌ちゃん、お願いね」
春歌「心得ました。知っていた兄君さまが124人、知らなかった兄君さまが25人でした。知っていた、が83%ということになりますね」
咲耶「なるほど、それじゃ25人のお兄様が新たに私のと・り・こになってくれたってわけなのね。うふふっ」
四葉「……咲耶チャマ、なんか怖いデス……」
亞里亞「……亞里亞も……怖いの……」
鈴凛「さぁて、それじゃ! いよいよ、次はこれっ!」



一番美味しかったヒロイン賞


咲耶「つまり、第一部で一番活躍したヒロイン、ってわけね。ふふっ」
四葉「咲耶チャマ、なんだか余裕の笑みデス!」
春歌「……やはり、第一部では後から参戦したわたくし達は、不利を否めませんね。はぁ……」
雛子「春歌たん、ないちゃ、めっ、なの。ヒナがいいこいいこしたげるから。ね?」
衛「ま、ボクはあんまりそういうの気にしてないし。あははっ」
四葉「それでは、兄チャマからの票が10票以下をまとめてチェキ!」

11位 衛、鞠絵 0票
9位 花穂、雛子 1票
7位 白雪、亞里亞 2票
6位 鈴凛 3票
5位 春歌 4票
4位 四葉 7票

衛「……気に、してないよ、ボク……。あはははは」
可憐「ま、衛ちゃん、しっかりしてっ! ど、どうしようっ」
鞠絵「……はぁ。兄上様、やはり病弱なおさげの眼鏡っ子というのは、トレンドから外れてしまっているのでしょうか……?」
鈴凛「まぁ、鞠絵ちゃんの場合、純粋に出番が少なかっただけじゃないかって思うけど」
白雪「姫は納得いかないですの! どうしてこれだけしかないんですのっ!?」
花穂「ふぇぇ、やっぱり花穂はドジっ子だから……」
鈴凛「……それにしても、アタシ達12人のうち9人までが10票いってないなんて、票の偏りがすごすぎるよねぇ」
亞里亞「……くすん。兄や……」
春歌「……こうしてみると、出番の後先はあまり関係ないような気がしますね」
四葉「イエス! つまり、四葉にもチェキチャンスありってことデス!」
春歌「……四葉さん、意味不明ですよ、それじゃ」
四葉「それじゃ、あとはまとめて! チェキッ!!」

3位 千影 17票
2位 可憐 18票
1位 咲耶 85票

咲耶「うふふ、やっぱりお兄様は私を選んでしまうのね」
千影「そうだね。とりあえず、おめでとう、と言っておくよ」
可憐「うん。これだけ差を付けられちゃったら、もう何も言えないよね」
鈴凛「全得票のうち6割近くを咲耶ちゃん一人で持って行っちゃってるもんね〜」
咲耶「うふっ、それじゃ今夜は私がお兄様のところにお泊まりね
可憐「ええっ!? いつの間にそんなこと決まってたのっ!?」
白雪「そんなこと、この姫が許しませんのっ!」
春歌「まぁまぁ、白雪さん、落ち着いてくださいまし」
白雪「にいさまは、姫の手作りのお料理でおもてなしするんですのっ。そしてそのまま二人は甘い夜を過ごすんですの。……むふぅん
雛子「ちがうもん。おにいたまは、ヒナといっしょなんだもんっ。それでそれで、いっしょにしみつするんだもんっ!」
花穂「あうあう、花穂のお兄ちゃまがぁ……」
咲耶「……いいわ。それじゃ、これで白黒つけましょうか」



結局、俊一は誰と付き合うと思いますか?


鈴凛「ちなみに、“てゆうか、兄妹はまずいだろ”という常識的なアニキは15人だったよ」
鞠絵「ちょうど1割、ですね」
咲耶「まぁ、このアンケートの時点では、私たち全員が、実は血がつながってないっていう衝撃の真実は、まだ明らかになってなかったものね」
鞠絵「……それじゃ、残りの兄上様は、たとえ血がつながっててもかまわない、ということなんですか?」
鈴凛「そういう鞠絵ちゃんはどうなのよ?」
鞠絵「えっ? 私ですか? 私は、その、あの……。……ああっ、めまいが……」
可憐「きゃぁ! 鞠絵ちゃんっ、しっかりしてっ!」
咲耶「あらあら。それじゃ鈴凛ちゃん、発表のほう、よろしくね」
鈴凛「了解。んじゃ……」
四葉「チェキっと発表デス!!」

9位 雛子、鞠絵、鈴凛、白雪 0票
8位 花穂 1票
6位 衛、四葉 2票
4位 春歌、亞里亞 3票
3位 千影 6票
2位 可憐 13票
1位 咲耶 31票

雛子「うわぁ〜ん、おにいたまぁ〜〜」
咲耶「ほらほら、雛子ちゃん泣かないの。仕方ないのよ。やっぱりお兄様は私のことを……
千影「まぁ、待ちたまえ、咲耶くん」
咲耶「……何よ、千影ちゃん?」
千影「真の1位は、……これだよ」

みんな可愛いので決められない 73票

咲耶「う……」
鈴凛「そうなのよねぇ。1位の咲耶ちゃんの倍以上の票だもん。まったく、アニキってば優柔不断というか何というか」
可憐「うん、そうよ、まだ決まったわけでもなんでもないんだもんねっ」
千影「……可憐くん、何をそう、一生懸命に……なってるんだい?」
可憐「ぎく。な、なんでもないのっ」
千影「……ふふっ、そういうことに、しておくよ……」



可憐「とっ、ともかく、これで今回の分は全部おしまいよねっ!」
鈴凛「うん、そうだけど」
衛「ふわぁ〜っ、疲れたぁ。ボクはやっぱり、身体動かしてる方が楽でいいなぁ」
白雪「姫は、にいさまのお料理を作ってるほうがずっと楽しいですのっ。ぷんぷんっ」
花穂「あう、白雪ちゃん怒ってる〜」
雛子「みんな、怒ったら、め〜なのよー」
可憐「ひ、雛子ちゃん、それセリフが違うわよっ」
雛子「ふぇ?」
鞠絵「……やっぱり、私ももっと元気になって兄上様にアピールしなくっちゃ……。ね、ミカエル?」
可憐「か、可憐も負けないもん。ね、ミルク?」
花穂「花穂は、もっともっと、お兄ちゃまのために、がんばり……ます
鈴凛「それで、結局3部門制覇でノリノリのクイーンさんの方は、どうなの?」
咲耶「どうって言われても……。まぁ、私は私なりにお兄様のハートをキャッチしていくだけよ
亞里亞「亞里亞も……がんばるの。がんばって……兄やに……なでなでしてもらうの……」
四葉「四葉も兄チャマを、チェキチェキチェキデス!!」
春歌「はい。わたくしも、これからは一層、滅私奉公の大和撫子として、兄君さまに尽くす所存ですわ。……ぽっ
可憐「それじゃ、千影ちゃん、最後の挨拶、よろしくね」
千影「……ふふっ。それじゃ、また……来世……」


《続く》

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